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脚の症例

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​肉離れ(筋挫傷)

 スポーツなどで筋肉が引き伸ばされると同時に収縮される動きの際に、収縮する筋繊維が張力に負けることで起こる筋肉の断裂です。ごく稀に筋肉や腱が完全に断裂してしまうこともあります。

 ふくらはぎや太ももなどの下半身の筋肉に起こることが多く、肉離れが起こると断裂部位に痛みが生じるため普通に歩くことが難しくなります。数は多くはありませんが、上肢や腹筋に肉離れが起こることもあります。

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こむら返り(有痛性筋攣縮)

 一般的に「こむら返り」といわれる「有痛性筋攣縮」。、主にふくらはぎにおこる筋肉痙攣の総称で、意志と関係なく筋肉が持続的な攣縮を起こし激痛を伴います。脱水や電解質不足が原因で起こるとされる説が根強く残る一方、実は明確にはその原因が明らかにはなっていません。近年の研究では、筋肉そのものではなく運動神経系の器官に起因することが多く示されています。

 時間経過とともに治まるケースがほとんどですが、中には疾病などに起因することもあります。頻発するなど心配な場合は、整形外科医に相談するようにしましょう。

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過労性骨膜炎(シンスプリント)

 脛骨の周りにある骨膜が炎症を起こすスポーツ障害です。運動時や運動後にすね内側の中央から下方1/3にかけて、ズキズキとした鈍痛が慢性的に生じます。​

 中・長距離ランナーやサッカー、バスケットボールなど走る、飛ぶといった運動を繰り返し行って中学生・高校生のスポーツ選手に多く見られます。特にシーズンの初めに発生しやすくなります。

 シンスプリントと疲労骨折は、症状が似通っています。区別にはMRI検査が欠かせません。痛みを我慢して運動を継続すると難治性となる可能性が高いです。

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アキレス腱の痛み

 スポーツ(特に陸上競技・ランニング)では頻度の多い障がいです。運動によりアキレス腱に微細損傷が起こり、痛みが生じると考えられています。

 痛みを抑えると同時に、痛みの原因を探り問題を解消する対策が重要になります。試合や大会があり運動しなければいけない場合は、テーピングが有効です。

 整形外科で治療やアドバイスを受けると良いでしょう。

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脚抜け(ぬけぬけ病)

 走っている最中に脚に力が入らなくなったり、脚が棒のようになったり。走りをコントロールできなくなる原因が、未だ明らかではなく確固たる治療法が確立されていません。ただし近年の研究で、特定の運動負荷を長く繰り返すことによる局所的なストレスにが発症を誘因すると考えられています。

 まず骨や筋肉の状態を検査で確認し、他に何らかの疾病の有無を正しく診断することが重要です。治療や訓練、練習メニューの指導など、対応は一人ひとりの症状に応じたものとなります。

 スポーツ障害としての認知度がさほど高くないため、精神的なものとして片付けられてしまうケースもあります。初期の段階で適切に対応することが、症状の軽減や早期の競技復帰につながりますので、悩みを抱え込まずご相談いただければと思います。

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